セルフネグレクト事案

セルフネグレクト事案

県南の市役所勤務のソーシャルワーカーからの相談です。自宅で暮らしている高齢夫婦、夫は中程度の認知症(アルコール依存もあります)、妻は軽度認知症(認知症なのか、個性なのか判断付きません)です。市のソーシャルワーカーと共に訪問して自宅の玄関を開けるとゴミ屋敷状態でした。靴を脱いで上がることに躊躇するくらい。誰がどう見ても自宅での暮らしは限界にきていて、地域住民もいつ失火するか分からない中で恐怖を感じて共生しています。年金の使い方も不適切で、二ヶ月経たない間に費消。成年後見制度を利用して財産管理をし、施設の入所契約を交わせれば人間的な生活ができると思いましたが、夫婦は頑として『自宅で生活する』の一点張り。しかも介護保険のサービスは一切受け付けません。まさにセルフネグレクト。夫婦主体で考えて意思の尊重を優先すべきか、地域全体で考えて保護の介入を優先すべきか。この夫婦にとって幸せとは何か、考えさせられています。

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